顔面強打幼稚園の年長組みの冬にその事件は起こった。幼稚園の遊具の中に上り棒みたいなやつがあった。 説明すると後ろから鎖のジャングルジムみたいなのからのぼり、上には板があるその板に上ると目の前に棒が何本かありそれを滑って下に下りるという遊戯。 それで遊んでいた僕は、その板まで登って休憩していた。 そして立ち上がり棒に捕まろうとした瞬間後ろから誰かに押され、遊具の一番上から地面にたたきつけられた、しかも顔面から。 救急車で運ばれたが、命に別状はなかった。 しかし顔面の左半分がただれたような感じになり、お岩さんのようだった。 その時誰が押したかは今もわかっていないが、その時は何が起こったかも分からずただひたすらないていたのを覚えている。 今でもたまにその話を当時の友達に話しても、やはり他人事なのか覚えているのは一人も居ない。 そして無事(?)幼稚園を卒園して小学校に入学。 僕の記憶ではこの1年生の時に初恋をする。 名前はYちゃん。実はこのYちゃんのお父さんは、僕の父上の親友。 なので自然とYちゃんとも仲良くなっていた。 しかしそんな幸せな日々も長くは続かなかった。 確か小学校1年の10月の運動会の終わった直後。引越しすると伝えられる。 その時すごい寂しかったのを覚えている。 父上達は、そんなに寂しそうではなかった。今思うと、僕の家からゆりちゃんの引越しした町まで車では15分。しかし1年生の僕達にはもう一生遭えない距離に思えた。 実際それからはまったく会わなかったが、実は何年後かに再会を遂げている。 それはまたあとで。 僕の記憶では、小学校1年から3年生頃まで飛んでいる。 続く |